ということで。。(なにがだ)
真空管アンプキットをこさえてみたわけですが、感想などを書いてみたいと思います。
まずは、良い点、疑問点などを。
良いと感じたところ
・再現性重視な造りで、まず失敗のしようがない。
・接続ミスも考慮した安全設計。
・部品の袋詰めは秀逸。
・コストパフォーマンス高し。とても2Wとは思えない。
(っていうか、普通、2Wもあれば充分だったりはしますが)
個人的に疑問な点
・基盤のランドが妙にデカイ。
初心者向けと言うことでデカくしたのか、必要があるのか判りませんが、
個人的にはイモ半田の原因になりやすいので好きではありません。
・部品交換余地が微妙に少なく、高性能品に交換したくても簡単に乗っからない。
まあ、これも初心者向けと言うことで、あまり意識した造りでないから
仕方ないと言われればそれまでですが。
・抵抗型のジャンパーの意味がよく解らん。
特に、出力端子のアースを結ぶところにこれ使う意味が不明。
NFB用のアースは左右の中点から取りたいのに、これだと出来ない。
(最も、実際には部品の足の切れっパ使いましたが)
・ある程度判ってる人には微妙に分かりにくい説明書
これも初心者向けだから仕方ない部分なのか。。
事細かい指示が書いてあるのはよいのですが、
ステップごとの区切りとかが判り難く、
(言ってしまえばダラダラ書いてあるので)
今何してるのか分かりにくい。
私的にはもう少しキビキビ感のある説明書がいいなぁ。。
製作過程について
・半田ゴテは40W位が吉。
以前の仕事の時は、60Wのサーモスタット付を使っていました。
自宅ではそんな高いの使えないので、
普通の基盤用30WとSMD用の20Wを使っています。
(大物用の60Wもありますが、滅多に出番なしです)
大体の作業は30Wで問題ないんですが、こいつは少し勝手が違いました。
基盤に乗ると言っても真空管用の回路だからなのか、
初心者向けだからなのかよく解りませんが、
部品が微妙にでかいのと、ハンダ付けのランドが妙にデカイのとで、
30Wだと少々時間がかかります。
かといって、大物用60Wはコテ自体がデカ過ぎて基盤の作業には向きません。
こいつの作業には40W位がちょうど良さそうです。
・改造なしなら1晩か2晩。コンデンサ交換の改造入れても3晩で完成。
部品点数も少ないので、バリバリ自作派には物足りないでしょうが、
あまりに再現性が良い設計で、測定器不要。
実際に、今回の改造込み製作でも全く測定なしで音出しまで行ってます。
音について
例によって私のスタンスでの表現です。
基本的に「良い悪い」ではなく、「好き嫌い」ベースです。
良い悪い表現がたまに出てきても、比較対象がありますので、念のため。
また、使用機材はフィリップスのCD950(改)とハセヒロの
バックロードホーンキットMM-151にユニットはTBのW3-582SBのパラ
ということで、かなり偏ったスピーカー構成なのでこれも念のため。
なお、ハナから改造込みの製作をしているので、
TU-870本来の性能ではないことも併せてお断りしておきます。
・ノイズは非常に少ないけど、真空管アンプっぽいハムはほんの少し出る。
本当は直流点火にしたかったり、電源回路も定電圧化して防止したかったけど、
コストとの見合いで、点火回路はオリジナルのまま、
電源回路はリップルフィルターのコンデンサ容量アップ
(オプション込みでオリジナルの5倍)で誤魔化した部分です。
まあ、夜中でもスピーカーに耳近づけなければ判らないレベルなので
初めての真空管アンプにしては上出来かな。と思います。
・シングル(A級)らしい、素直な音
実は、CECのアンプ使うまで、A級アンプを
まじめに使ったことがありませんでした。
まあ、チューニング次第のところはありますけど、
AB級のように特に何かをしなくてもすんなり感、すっきり感を
得られるところがA級のいいところです。
もちろん動作点の設定はそれなりシビアですが、
ある程度のNFBで簡単にカバー出来ます。
CECほどすっきり感はありませんが、そこらのAVアンプや
ミニコンポとは比較にならないくらい、普通の音に聞こえます。
特に、このバックロードが苦手な男性ボーカルが普通に聞こえるのは
予想外のことでした。
カップリングやデカップリングの追加も含めて、各地で好評価の
ASC(アメリカシズキ)を主に使用したんですが、
各所のインプレから思っていたほどのさわやか感は感じられず、
シンバル、ハイハットが若干濁り気味。
4Ωスピーカーって言うのが足かせなのかな?とも思うので、
8Ωスピーカーで再確認したいところ。
(真空管の動作ポイントが変わってしまっているため)
中域の厚みは真空管らしい良さですかね。
歪みが多めだけど偶数次高調波(倍音成分)なので不愉快には聞こえない。
・低音でね〜〜
これは下馬評通り?
NFB分圧回路に入ってる低域カット用コンデンサの容量をあげて
(0.1μ→0.47μ)少し欲張ったんですが、出力トランスのサイズには
勝てなかったか、4Ωのバックロードホーンをドライブするには
そもそもキツ過ぎたのか、かなりスカスカ気味に聞こえます。
実際には出てないと言うより低音のレベルが結構低い感じです。
ボリュームを上げると聞こえてきますが、
普段使いのボリュームではないのでちょと残念。
ウッドベースの「ぞ〜〜〜〜」とか、エレキベースの「む〜〜」
ベードラの「ほふっ」ていう空気感が非常に希薄。
それ以前にベースパートがかなり引っ込んでしまうのと、
そのくせ胴鳴りがやけに響いちゃって、ソースによっては
バランスがかなり変に聞こえます。
(無い物ねだり?)
総合評価(主にCEC-AMP3300比)
・低音でない
・高音ちょっと濁る
・ボリュームあげてもうるさく聞こえない
・男性ボーカルが自然
・聴き疲れなし(眠気誘います)
・テレビの音も変に聞こえない
・生々しさは少々後退
ということで、個人的には今度は倉庫から8Ωスピーカー
(12インチウーファー/2インチホーンツイーターの2Way)でも
引っ張り出して確認していきたいと思います。
あー。
やっぱり変な虫が動き出してるみたい。。>自爆<