ネットワークプレーヤー、デノンのDNP-720SEもこの際ですから弄っちゃいましょう。
私は買ってきたばかりのモノでも、そーゆーノリでやっちゃうタイプです。
Macも動作チェックしただけでHDD交換したりしちゃいます。
もちろん1年間の保証は効かなくなります。念のため。
ここでいきなり余談ですが、DNP-720SEには、FM/AMラジオチューナーもついています。
(上の写真でいうと右奥の小さい箱がチューナーユニットです。)
このチューナー、一部で「FMでもモノラル」という事が言われてますが「ステレオ」です。
リモコンのmodeボタンでモノ/ステレオ(AUTO)の切り替えが出来るのですが、説明書に書いてない&デフォルトがモノラルモードなので、私も最初は「何でモノラル?orz」になってましたが。
まあ、見ての通りのいかにもなアナログユニットからの音声信号を、A/DコンバーターでPCM(定数不明)にして、またアナログに戻してますので、ちゃんとしたチューナーでFM聴いたときの「FMって実はすごくいいんじゃん」的な感じはありません。(笑
DENONのDNP-720SEとRCD-N7とmarantzのNA7004とM-CR603は、コントローラーボタンとディスプレイが共通ですので、制御回路もほとんど共通でしょう。
機能的にはNA7004が192kHz/24bit対応で、DNP-720SEが96kHz/24bit対応となっています。
(NA7004の192kHzはS/PIDF入力時のみ、ネットワークではどちらも96kHzまで)
ところが、使っているチップこそ違いますが、DNP-720SEもハード(トランシーバー、D/Aコンバーターチップ)的には192kHz/24bit対応のモノだったりします。
192kHzはオーディオメーカーでは高級機で対応させてるのと、スペック好きの日本人向けかつ実売¥30kを切るエントリークラスの製品に192kHz使わせちゃうと会社内の製品で下克上が起きちゃうので、ここら辺は大人の事情ってやつかな?と思っています。
まあ、そもそもDNP-720SEにはS/PDIF入力ありませんけど。。
ちなみに、DNP-720SEで使っているD/Aコンバーターチップは旭化成のバリューゾーン向け製品ですが、昔の国産CDプレーヤー的な「ノイズ・歪みはないけどなんか苛々する」という音はしません。至ってまともな音がします。
ビットストリーム出現以降の技術の進歩によるエントリー/バリューゾーンの更なる底上げは物凄いですね。
CDのような回転機構/サーボ機構がないから。というだけのことかも知れませんが。。
ということで、やっとこさDNP-720SEの弄りですが、この機械は流石にコストの都合もあり、電圧出力DACチップの出力をそのまま使ってるので、逆に改造範囲が小さく済みます。
ただ、アナログ回路の電解コンデンサーにはELNAのオーディオグレード品が使われたりするのと、もともといやな音がしてたわけではないので、ぶっちゃけ改造効果があんまりないかもと思いながら、カップリングコンデンサー(100μ)をニチコンFG(100μ)とBlackGate(10μ)とフィルム(0.1μ)の3パラにしてみました。
本当は、100μはKZにしたかったんですが、手持ちのKZは33μしかなかったのでFGにしたのが効果が少ないかもという予想の大半だったりはします。
で、その効果ですが、笑っちゃうくらい変わりました。
今までの音も決して悪いものではなかったのですが、改造後の方がより好みに近いです。
前後比較すると歪み感が減り、解像感、定位感が向上し、いままでより小さいボリュームでも寝ぼけた感じがしませんし、ボリュームを上げてもうるさくなりません。
しかし、エントリークラスとはいえ、半田面見て少し感動しました。
部品の足が半田面側で折り曲げてあります。
これ、部品挿して半田槽に付ける前に切って曲げてるんですよね。
最近はまっすぐ挿して半田した後に足を削る形式のばかり見てたので、こういう丁寧な仕事を見てると和みます。