ウルトラローノイズアンプをバッテリードライブ

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1月に入り、イシノラボに注文していたMASTERSアンプが仕上がったとの連絡を貰い、1月12日(土)に引き取りに行ってきました。

購入したのは、AU-890L/BT customという特注アンプです。
内容的には、AU-890L/TからAC電源を外して、バッテリードライブ用にDC入力にしたものです。

バッテリードライブなので電源電圧が+ー12Vになり、最大出力がノーマルAU-890Lの12W+12Wから8W+8Wに下がります。
これでも86dB/Wmのフルレンジでも、曲によっては床と壁がビビりまくる程の音圧が出ます。
また、 インピーダンス比10:1のマッチングトランスも付いていて、マッチングトランス使用時は最大0.8W+0.8Wですが、 普段遣いには全く問題ありません。
(ちなみに、私は、90dB/Wm以上のスピーカーにトータル3kW以上入れても音圧足りねぇ。。なんていうライブイベントのSRオペレーションもしています。モノは適材適所ということです。)

MASTERSアンプの特徴の一つは、とにかくノイズが小さいことです。
我が家のスピーカーでは、耳を近づけてもノイズが聞こえません。w
フルボリュームにしてやっと中華DACのノイズが聞こえる程度です。

AC電源ではなく、鉛バッテリー(2個)での動作です。

音は、以前書いた通りですが、工房でバッテリードライブに切り替えたときの驚きに加え、わが家で聴いたときに感じたのは、静寂の中から立ち上がってくる音、静寂に溶け込んで消えていく音が澄んでいて気持ちがいいことや、一つ一つの音が明瞭で、このCDにこんな音が入っていたのか?と改めて曲を何度も聴き直してしまうほどです。

今回私が使ったバッテリーは、激安中華シールドバッテリー(12V8Ah)です。
カタログデータでは内部インピーダンスが19mΩ(1kHz)とあります。
1.25SQ(16AWG相当)の電線の抵抗が15mΩ/1m程度ですから、電線1m+スイッチ程度の抵抗(インピーダンス)しかありません。

一般的なトランス電源の場合、数100m〜数Ωあり、大容量のブロックケミコン(デカップリングコンデンサ、キャパシタ)に一時蓄電することで見かけ上のインピーダンスを下げています。
また、トランスを通して、電源ラインのノイズも流れ込んできます。
これは高性能(大容量)なトランスであればあるほど(電源ラインのインピーダンスが下がり)流れ込むノイズの電流も大きくなります。
しかし、バッテリーは、もともとノイズとは無縁であり、低い内部抵抗とあいまって、充放電電圧が消費電流によらずほぼ一定を保てることから、充電しながらでも電源ラインのノイズの混入が極小に抑えられることと、大電流を安定して供給することが可能です。
特にコンデンサのように一時的ではなく、連続して電源インピーダンスが低く保たれることが効果的な様子で、(私は情緒的な表現はあまり好きではないのですが)どんな低インピーダンスのコンデンサを使ったとしても敵わない、生き生きとしたサウンドになります。

こうなったらソースもDC化したい。
と言うわけで続く。